大会長挨拶
広島で開催される第126回日本医学物理学会学術大会にて大会長を努める 広島がん高精度放射線治療センター の小澤です。広島での学術大会開催は、第88回大会 2004年10月広島(大会長:星正治先生)以来、19年ぶりとなります。ご参加いただく皆様方には、スタッフ共々大きな感謝と共に、この広島の地で皆様と一緒に本学術大会を開催できることに大きな喜びを感じております。
本学術大会のテーマは「ネオクラッシックとネオジェネシスの融合」とさせていいただきました。ネオクラシックは、新古典主義とも呼ばれ、古典をベースに、現代的に創作されるものであります。そして一方のネオジェネシスは、新しいものが生み出されることを意味します。近年のAIやICT技術の発展は破壊的イノベーションと呼べるものであり、まさにネオジェネシスだと思います。医学物理学という分野は、基礎科学である物理学と医学の融合分野であり、2つの「ネオ」が融合する学術分野であります。そこで、本学術大会は新しい医学物理学の学術交流は当然として、古典的な医学物理学について新たに学ぶ、または学び直せる場にしたいと考えております。その他、本学術大会では実行委員やプログラム委員に海外からのメンバーが含まれていることが大きな特徴です。そもそも物理学に国境はありません。そのため、学術大会の運営サイドにも海外からの参加があるのは必然であり、これが本来あるべき姿ではないかと考えます。
近年では、コロナ感染症の影響により、学術大会や研究会がウェブ開催されることが増えました。参加者の利便性もあり、コロナ後もこの流れは続くと予想されますが、本学術大会では学術大会の原点に立ち戻り、現地参加ならではの学び、コミュニケーション、レクリエーションといった特徴を、感染対策を考慮した上で最大限に生かされるような会場設営、プログラム構成を進めております。
本学術大会にご参加いただく皆様にとって実りある3日間となることを祈念し、本大会開催に向けて尽力いただいた皆様に感謝申し上げ、大会長の挨拶とさせていただきます。多数のご参加を心よりお待ちしております。
第126回日本医学物理学会学術大会
大会長 小澤 修一
大会長 小澤 修一